ぼやき

主にセルティックスについて徒然なるままに日暮らしスマホに向かいて心に移りゆくよしなし事そこはかとなく書きつくるブログです。

2017-18シーズンを振り返って…[vol.4]

どうも。いつもありがとうございます。前回から更新が遅れてしまい申し訳ございません。ファイナル中に出そうと思ったら4試合で終わっちゃってモチベーション下がったんです。許してください。さて、今回はプレイオフと来シーズンの展望を中心に書き綴りたいと思います。

 

一回戦の相手はバックス。ヤニス率いる高さがありタフなチームです。高さという点ではセルティックスは大きくディスアドバンテージを背負うこととなります。

第1戦は互いに譲らぬシーソーゲームとなります。シーズン終盤と同じくロジアーは絶好調。ホーフォードは積極的に得点に絡み、ジェイレンやテイタム、森蔵らも点を重ねていきます。対してバックスはヤニスとミドルトンを中心にセルティックスの誇る強固なディフェンスを崩していきます。一時点差は離れますが最終局面で再び1ポゼッション差の展開となります。残り15秒でセルティックスが3点リードの場面。ヤニスのアシストからブログドンスリーポイントを決め、ついに同点となります。タイムアウト明けにスティーブンスがラストショットを託したのはクラッチに強いロジアー。時間を使いロジアーはスリーポイントを決め、0.5秒で3点差とします。しかしそのタイムアウト明けに今度はミドルトンがディープスリーを決め、第1戦からOTに突入することとなりました。OTでも一進一退の攻防は続きます。しかし、セルティックスがディフェンスからリズムを作ると、相手のファールゲームの展開に持ち込みリードを守り切ったまま逃げ切りました。

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なんとかホームで一勝を飾ったセルティックス。続く第2戦は序盤で流れを作ります。特に乗っていたのはジェイレン。この試合は最終的に30点取ります。また、ロジアーも引き続き好調。対するバックスはヤニスとミドルトン以外が息を潜めてしまい、点差が詰まらないまま試合終了を迎えます。

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ホームで2連勝しシリーズをリードしたセルティックスですが、第3戦ではデラベドバとソンメーカーのオーストラリアコンビに苦しめられます。デラベドバは相変わらずの捨て身の泥臭いプレー、ソンメーカーは長さを生かしたブロックショットや広いシュートレンジでセルティックスを攻守ともに圧倒。結局大差をつけバックスが勝利します。

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第4戦ではセルティックスがローテーションを変更し、サイズを下げて走る展開に持ち込みます。この影響か、若さで勝るセルティックスは序盤こそリードを奪われるも3Qではバックスを追い詰めます。ジェイレンはこの日も好調で、キャリアハイとなる34得点を記録します。そして残り1分を切り、ついにセルティックスが逆転します。しかしこの流れを断ち切ったのはブログドンとヤニスでした。最終的には2人に押し切られ、この試合はバックスの勝利に終わります。シリーズタイとなり、1回戦から熱いシリーズとなりました。

ボストンに戻り迎えた第5戦。セルティックスにスマートが帰ってきます。すると持ち前のディフェンスや身体を張ったプレーを見せ、バックスのオフェンスを停滞させます。この試合はセルティックスのターンオーバーが多かったものの、スマートが復帰したことにより守備が格段に良くなり、このまま守り勝ちます。そしてシリーズ突破へ王手となるのでした。

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再びミルウォーキーに移った第6戦。初めはバチバチと互いに譲りませんでした。しかし2Qに入るとこの試合はバックスのディフェンスが冴えに冴え、セルティックスはビハインドを負ってしまいます。以降もバックスのディフェンスはハマり、セルティックスも食らいつきますが点差を縮められないまま試合終了。シリーズは3-3となり、第7戦に突入することとなりました。

第7戦。去年もCSFでは第7戦にもつれ込みました。オリニクの活躍でなんとか勝ったのが懐かしいです。そしてそんなオリニクが3人に乗り移ることとなります。まずはホーフォードが気合十分のプレーを見せます。チームの大黒柱の気合にチームは押され、徐々にリードを奪っていきます。前半で足を痛めて後半を欠場することとなったジェイレン。しかしその穴を埋めるようにロジアーとテイタムが奮起します。こうしてホーフォード、ロジアー、テイタムの3人で計72点をあげ、スマート、オジェレイ、ベインズのディフェンスも機能し、セルティックスがこのまま逃げ切りシリーズ突破を決めました。長いシリーズでしたが若手が着実に成長していることを感じられるシリーズとなりました。手強かった。手強かっただけに勝てた経験は大きいものとなりました。

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CSFの相手はRS後半戦からメキメキと勝ち星を伸ばし波に乗っているシクサーズ。2012年のCSF以来の対戦となります。当時セルティックスが4位、シクサーズが8位、セルティックスはロンド、エイブリー、ピアース、KGらが中心のチームで、レイアレンを怪我で欠く中第7戦でシリーズ突破を決めました。とても懐かしいですね。そんなシクサーズとの再戦は互いに若返ったチームとして迎えることとなりました。

第1戦。直近21試合で20勝しているシクサーズの勢いをセルティックスディフェンスが封じます。この試合のシクサーズの3pts%はわずか19%。レディック、コビントン、サリッチ、ベリネリ、イリャソバらを簡単に打たせないことで相手のオフェンスをシモンズとエンビードに絞り込み、楽な展開で試合を進めます。さらにオフェンスでもバックスとの第7戦に続きホーフォード、ロジアー、テイタムが好調。3人で83点を叩き出します。さらに驚くべきはその精度。3人のFGは29/46で、6割ほどの精度で次々とシュートを決めていきます。こうして第1戦はセルティックスの完勝となるのでした。

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第2戦はセルティックスのディフェンスがさらに冴えます。第1戦不調だったシクサーズのシューター陣は高確率でスリーポイントを決め役割を果たしましす。しかし、この日セルティックスが完封したのはシモンズでした。シモンズはこの試合FG0/4と積極性を欠き、フリースロー一本のみの1得点でした。対するセルティックスはロジアー、テイタム、ジェイレン、ホーフォード、スマート、森蔵が満遍なく点を取り堅実に試合を進めます。序盤こそ相手のスリーポイントで走られますが、徐々に修正して後半に入ると一気にリードを奪い、そのまま逃げ切ってシリーズを2-0とリードしました。

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フィラデルフィアに移り迎えた第3戦。この日は序盤から接戦。エンビードやシューター陣が点を重ねるシクサーズに対し、ロジアー、テイタム、ジェイレンのエネルギッシュなプレーで食らいつくセルティックス。お互い若手主体のチームとだけあり、がむしゃらに戦い続けます。特に後半に入ってからはほとんどの時間が5点差以内の展開であり、流れを掴んではリードが入れ替わるシーソーゲームとなります。 しかし試合が動いたのは終盤。流れを掴みかけていたシクサーズがターンオーバーを連発します。ところがセルティックスもシュートが入らない。どちらがこの均衡を抜け出せるか、という勝負になります。お互いなかなか点が入らず、2点差以内のどちらに転んでもおかしくない展開が最終Qの大部分を占めることになります。残り1分半の場面、レディックがジャンプシュートを決め2点差でリードするとテイタムも負けじとシュートを決め返します。残り40秒でベリネリがフリースローを2本決め2点差とすると、残り24秒でジェイレンがスティーブンスのクリエイトしたど変態セットで決め再び同点に。シクサーズのオフェンスがラストオフェンスとなることになります。ところがこの攻めでシクサーズは痛恨のターンオーバー。ロジアーのスティールにいち早く反応したジェイレンが走りレイアップを決め残り1.7秒で2点差でリード。このままセルティックス勝利かと思われました。しかしシクサーズも黙っていません。ベリネリが執念でシュートをねじ込みOTに突入します。OTに入るとベリネリとレディックが立て続けに決め、いきなり5点のリードを奪います。セルティックスも食らいつきますが、OTでは一度をリードを奪えないままラストオフェンスとなり、森蔵のアイソになったところをすかさずタイムアウト、残り8秒となりまたしてもスティーブンスのセットに託されることとなります。しかしもうこのブログを読んで頂いていればわかる通り、成功しちゃいます。ホーフォードのコビントンとのミスマッチをうまく使い、残り5秒にしてOTで初めてリードを奪います。さらにその次のオフェンスではシモンズが痛恨のターンオーバー。このまま試合は終了し、セルティックスがシリーズを3-0とし、2年連続のCF進出へ王手をかけます。この試合はこのプレイオフで一番おもしろかった試合だと思います。両者とも未来は明るく、今後何年にも渡りNBAを盛り上げてくれる2チームのライバル関係の始まりを見た気がしました。何十年も前に偉大な先人たちが築き上げた関係のように。

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第4戦はさすがにシクサーズが勝ちます。なんでこんなあっさりしてるかって?リアタイできずに負けちゃったの知ったからあんまりちゃんと見てないんだよ、文句あるか。…あるね。ごめんなさい。とりあえず、シクサーズはそれまでは絶好調のチームでしたし、一筋縄でいくとはもちろん思っていませんでした。そうして再びボストンに戻ることとなります。

第5戦。引き続き後のないシクサーズはサリッチとエンビードが奮闘。対するセルティックスもロジアー、テイタム、ジェイレンはもちろんのこと、ホーフォードやベインズも堅実に点を重ねていきます。そして何よりこの試合はスマート。持ち前のディフェンス力と身体を張ったプレーで泥臭く頑張ります。2Qはセルティックスが、3Qはシクサーズが、と流れが大きく変わります。そしてこの試合も最後には接戦となります。4点差でシクサーズがリード、6点差でセルティックス、4点差でシクサーズ、と目まぐるしく流れが入れ替わります。しかし、最後に輝きを見せたのはスマートでした。残り1分に同点となるオフェンスリバウンドからのシュートを決めると、残り22秒には2点差でリードとなるテイタムのシュートを演出します。ロジアーのフリースローで4点差とするもレディックのスリーポイントで1点差となった場面、スマートがフリースローを得ます。ですが一本目を外し、スティーブンスから二本目はわざと外して時間を稼ぐように指示されます。ところがなぜかこちらが決まってしまい、残り2秒でシクサーズのインバウンドからとなり、逆転の余地を残してしまいます。この危機を救ったのもスマート。最後のパスを驚異的な野生のカンでもぎ取り、そのまま試合終了。セルティックスが2年連続となるCFへの進出を決めました。最後の1分間はスマートの全然スマートじゃないプレーによりなんとか勝ちきりました。やっぱりこの男はセルティックスに必要ですね。

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CFの相手は今年もレブロン率いるキャバリアーズ。スティーブンス体制の5年間に4度出場したプレイオフで3回目の顔合わせになります。CFでのキャバリアーズといえば当ブログの振り返り編の冒頭にもあったようにいい思い出はありません。なんといってもレブロン。彼をどうにかしない限り厳しい戦いを強いられることはわかりきっています。そんなレブロンを止めてやると志願したのは、まさかまさかの森蔵くんでした…。

今年もTDガーデンで始まったCF。昨年とは真逆の展開で、セルティックスが序盤に17-0のランをしかけ、いきなり大量リードを手にします。この日はジェイレンと森蔵が好調。テイタムやホーフォードも自分の役割をこなします。ロジアーも波に乗れない中うまくパスをさばきいいオフェンスを作り出します。一方のキャバリアーズレブロン一辺倒でうまくリズムを掴めません。さらにそのレブロンも気持ち良くシュートを打てず、序盤に開いた点差は縮まるどころか開いていきます。そう、森蔵が頑張っているのです。森蔵やオジェレイをうまく使ってレブロンを封じたセルティックスはこの試合を難なく勝利します。RSの勝率で言えば格上のセルティックスですが、プレイオフではチャレンジャー。そしてチャレンジャーとしては最高のスタートを切りました。

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続く第2戦。セルティックスは引き続きジェイレンがオフェンスを牽引し、いいリズムで試合を進めます。対するキャバリアーズレブロンが奮闘しますがラブしかついてきません。スタートのバックコート2人に関してはFG1/11でたったの3点。完全に黙り込んでしまいます。この先を逃さなかったセルティックスは3Qで流れを掴みそのリードを守り切ってこの試合にも勝利します。シリーズは2-0です。ホームできっちり勝っただけと言えばそれまでではありますが、レブロン相手にそれができたチームが今までどれだけあったでしょうか。それだけにこの勝利はセルティックスにとって非常に大きなものとなりました。

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クリーブランドに移り第3戦。この日はこれまでとは打って変わって、キャバリアーズレブロン以外の選手が頑張ります。序盤からリードを奪われ、その差を詰めることができずこの試合は負けてしまいます。

第4戦ではレブロンがアホみたいにゴリゴリきて止められません。ジェイレンの奮闘もむなしくこの試合も負け、シリーズは2-2のタイとなりました。負け試合では多くを語りません。悔しいから。

ボストンに戻り第5戦。この日はセルティックスが序盤にリードを奪います。キャバリアーズレブロン以外が再び縮こまってしまい、さらにレブロンにも疲れが見え始めます。セルティックスは特にディフェンスで手を緩めません。スマートやベインズはいつものように身体を張り、相手に楽にプレーさせません。再契約必須やわこの2人。ということで第5戦はセルティックスが勝利。2012年CF以来、レブロンに対してシリーズ王手としました。

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後がないキャバリアーズクリーブランドでの重要な一戦を迎えます。レブロン、第6戦、シリーズ王手。悪夢しか思い出せませんね。その通り。悪夢です。レブロンがすごすぎました。前半からぶっとばして得点を量産。この試合最終的に46点取るんです。しかもトリプルダブルもあとアシスト一つで達成。この試合ではロジアーとジェイレンは好調で、2人で55点取ってるんです。それでもレブロンはそれを上回りました。そしてとうとう、6年前のあのときと同じく、運命の第7戦を迎えることとなるのでした。

あのときと唯一違うのはボストンのホームであること。このプレイオフでホームでは負けなしだったセルティックスに分があるのは明らかでした。しかし相手はレブロン。そんなのが通用するはずもないですよね。だからこの試合はタフなゲームになることが予想されました。

序盤、セルティックスがいいペースで得点を重ね、リードを奪います。2Qで少し追いつかれるも、前半はリードして終えました。しかし3Qでキャバリアーズが逆転。4Qにはもうどちらが勝ってもおかしくない展開になります。しかしまあ、セルティックスのシュートが落ちる落ちる…。これだけ若いメンツでここまで戦ってきたんです。本来これが自然な姿ですよね。今までが上出来すぎた。そしてレブロンはやっぱりレブロンだった。キングと呼ばれる所以がありました。セルティックスがこのシーズン積み上げてきたものが少しずつ崩されていきます。ここでテイタムが奮闘するんです。もう涙ものです。去年ボコボコにやられても1人だけ食らいついたジェイレンのように、またしてもルーキーが意地を見せてくれたのです。これだからセルティックスが好きなんですよね。御察しの通り、この試合で残念ながらセルティックスの2017-18シーズンは幕を閉じました。幕こそ閉じましたが、次回作がこれほどまでに気になる物語はないでしょう。それだけ輝かしい未来を残して、今シーズンは終了しました。

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ファイナルに駒を進めたキャバリアーズはウォリアーズにスイープされ、今シーズンのNBAは終わりました。あまりにあっけなく終わってしまいました。優勝したのはウォリアーズですし、もちろん2018年はウォリアーズの年です。そこは認めざるを得ません。しかしセルティックスほどワクワクする試合をたくさん見せてくれたチームは他にないでしょう。

いいですか。来年のプレイオフはこのチームにカイリーとヘイワードとタイスが入るんです。スマートもベインズもきっと帰ってきます。モンローとラーキンも多分帰ってきます。オリニクは帰って来ないけど。帰れ。

NBAの他の29チーム各位、これだけは先に言っておこう。

 

セルティックス優勝!!!

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振り返り編はこれにておしまいです。長かった。大学のレポートが屁でもない。とか言ってたらもうドラフト。ドラフト終わったらまた書きますね。FAの展望とかしてみたいし。それではまたお会いしましょう。