ぼやき

主にセルティックスについて徒然なるままに日暮らしスマホに向かいて心に移りゆくよしなし事そこはかとなく書きつくるブログです。

養殖しよーぜ!

こんにちは。

 

またかなり久しぶりの投稿になりましたね。

続かないんですよねこういうの。

 

今回は何の話かと言いますと…

 

 

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「養殖産と天然産、どっちが良いの?」

 

という話です。結論から言っちゃうと、我々消費者目線では養殖の方がいいと僕は思っています。

なぜ僕がそう考えるのか、長くはなりますがお届けしていきます。

 

ちなみに写真は去年実習で僕が行った新潟県の漁協のセリの現場です。写真撮っていいって許可あったので撮っときました。

写真は無断転載しまくってるんですが怒らないでください。これで収益は得てないので。

 

また、今回は沖ノ鳥島回と同様事前にアンケートを行いました。

めちゃくちゃざっくりと、養殖と天然どっちの方がいいイメージがある?とだけ聞き、コメントしてくださった方の意見はおもしろいのが多いのでそのまま引用させていただきました。ご協力ありがとうございました。

 

先にアンケートの結果だけ載せておきますね。

養殖      23%

天然      49%

どっちも同じ  28%

(113票)

天然の方が良いイメージを持たれてるんですね。まあ大方予想通りです。

 

漁業の歴史と養殖のはじまり

 

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人類が文明化する以前、食糧の調達は狩猟、漁労、採集に依存していたことはご存知ですね?やがて農業が発展し、作物を飼料に畜産業も発展してきました。

一方で、漁業がそれらと比較し発展が小さかったのには訳があります。それは、言ってしまえば必要がなかったからです。水産物の特徴として、腐敗性が高い、つまり傷みやすいというものがあります。その日に食べるものをその日に調達していた時代ではそれでよかったのですが、動物性のタンパク質は、家畜として飼育している陸上の動物から取る方が安定性、安全性の面で優っており、獲れる量がわからない漁労に頼る必要がなくなりました。まだ「村」や「集落」の単位で人々が暮らしていた時代は、その土地の気候や自然環境に合わせ、漁労が適している場合もありましたが、時代が進み、地域間の交易が行われるようになると、腐敗性の高い水産物は他の食糧に淘汰されていきました。

もちろん、この腐敗性が高いという問題に対し、乾燥させたり、塩漬けにしたり、なれ鮨(現存の鮒鮨に近い)に加工したり、とさまざまな工夫はされてきました。しかし、それらの工程を踏む必要のない他の食糧の方が好まれていたのは言うまでもありません。

漁業が発展し始めるのは江戸時代になり、ここで初めて村、集落ごとに現在の漁業権のようなものが整備され、また漁網の改良、干鰯としての利用など、ようやく日の目を浴びるようになりました。

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明治期になると漁業にかかわる法整備がなされ、船の改良や保存技術の向上などを経て、沿岸域の主要な産業へと成長しました。

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と、ここまで読んでいただければ分かるように、水産物はぶっちゃけ「なくても困らない」もので、現在のように生食をすることはもちろん、沿岸域以外の地域では水産物を食用とする文化は主ではありませんでした。まあ、そもそも動物性タンパク質を食べる文化があまり根づいてなかったんですけどね。

 

では、養殖はいつ頃に始まったのでしょうか?

近畿大学の村田修教授によると、1954年に香川県でブリの養殖を始めたのが起源であるとしています。翌年からカンパチ(統計上ブリに含まれた)とシマアジの養殖も始まりました。マダイは研究自体は1930年代から始まっていたものの、事業としては1965年に開始され、1980年代にヒラメの養殖も始まりました。

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こうやって並べて見るとわかるように、まだまだ新しいんですよね。また、ご存知のようにマグロやウナギの養殖にはかなり高度な技術を要したため、これらが成立するのはもう最近の話になります。

養殖が始まった1950年代の主要な漁業は沖合漁業や遠洋漁業でした。今さら沖合漁業や遠洋漁業の説明はいりませんね?笑

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上の図は水産省から引用したものです。一度は中学の社会の教科書なんかで見たことはあるグラフですよね。

僕らの世界では常識なんですが、国連海洋法条約の大陸棚に関する規定やEEZ排他的経済水域)の策定は1980年代に本格的に開始され、日本では1988年をピークにこれらの漁業は縮小していきました。

また、日本の捕鯨についても国際的に非難され始め、言い方は悪いですが、ついでに遠洋でのクロマグロの漁獲にもその非難が飛び火してきました。

こうしてどんどん窮地に立たされてくる日本の漁業の改革の一手として、さまざまな種類の水産物の養殖が研究されていきました。

今となってはフグやサーモン(厳密にはサケではないです)が陸上で養殖できたり、貝類やコンブなども養殖で生産を安定させていたりと、養殖は欠かせないものになりました。

 

天然水産物はなにがいいの?

 

天然のマグロです!

って言われたらなんか美味しそう、って思いません?言葉の問題なのですが、天然の、という枕詞がつけば新鮮さであったり、高級感であったり、少なくともその品質にネガティブなイメージを持つ人はいないでしょう。天然水産物の良さはまさにそこにあります。

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では事前にやったアンケートの答えを抜粋して、天然の方がいいという意見を見てみましょう

まずは1人目、おそらく東京都在住20代のMさんより

天然です。子どもの頃から養殖ばっか食ってきたので天然ってかっけえし憧れてるからです。あと舌の肥えてそうなジジイは天然がすきなのでそこも憧れ補正がかかってます。僕は実際同時に食って味比べたことないのでどっちが旨いかわかりませんし、魚買うとき環境の事とか頭に浮かべないのでただ憧れです

ごく一般的な天然の水産物に対する印象かなと思います。消費者の目線だと、やはり天然は高い、養殖は安いという構図ができていますよね。何がいいのか知らないけどとりあえず天然にはいいイメージがあります。

続きまして、近々インドに行く予定だったけど某ウイルスでどうなったかわからないHさんより

どちらにいいイメージを持ってるかと言われたら、天然。
どっちが良いかは、どっちもいいかな〜。
牡蠣とかだと養殖のが、身の大きさも安定してるし、
安定感は養殖ってイメージかな!

ただ、天然!真鯛の〜とかって書かれるとやっぱりお店で頼んじゃう

そうですよね、天然の!ってなるとなんか引っ張らられますよねー。これも一般的なイメージだと思います。

では次のコメントを。東京在住そろそろ20代のSさんから、

天然だと厳しい環境で育ってるからその分味も美味しそうなイメージです

続けて、東京都在住の蛾から

結局天然の方がおいしい。脂のノリが引き締まってる感出ててそっちの方が好きです。

続いてTさんより

天然派

味で見たら天然。
 狭い枠の中を泳いでる洋食よりも大洋を泳ぐ天然の方が身が締まるってどこかで聞いたからです。

環境を考えたら養殖
 天然を乱獲すると極論絶滅に繋がるけど、養殖はその流れに歯止めをかける素晴らしい技術だと思うから。

調べないで書いたので間違いがあるかもです。

というように、質は天然の方がいいってイメージを持つ人が多いですよね。

 

しかし、実際天然の水産物は養殖産に比べて品質が良いかといえば、必ずしもそういうわけでもなく、マダイやヒラメ、カレイなどは正直違いがほとんどわかりません。ワカメやコンブ、貝類、ウニなどに関してはもはや何が違うのかもわかりません。

では、天然の水産物はどういったところに需要があるのでしょうか。

ひとつ、イメージしやすいのは豊洲市場の初競りのマグロです。某なんとかざんまいが毎年最高値でマグロを競り落とし、築地の店舗でマグロの解体ショーをやっていますよね。あれはマグロそのものにあんな億単位の価値があるのではなく、マグロを使ったパフォーマンスとしての額であることは容易に想像できると思います。天然の水産物はこのように「付加価値」がつく、というのが特徴です。

この「付加価値」の代表的な例がブランド水産物です。聞いたことありますかね?

主なものでいうと、大間の本マグロ、関サバ、下関フグ、越前ガニなんかはもうめちゃくちゃ有名ですよね。ここに挙げた4種類はその地域にしかいない種ではありませんが、その地域で伝統的に行われてきた漁法や加工技術、調理方法など、文化的財としての側面を持っています。これらの4種とは対照的に、地域の漁業経営体や漁業従事者らによって、マーケティング戦略の一環として練り上げられたブランド水産物も存在し、近年の天然水産物業界ではとてもホットな分野です。この話は大事なので後でもう一度触れます。

 

さて、天然水産物の最大のメリットが、品質に関してのイメージや、味だけでないエンターテインメント性を含むというような、「付加価値」を創造することである、と説明してきましたが、その付加価値にはどういった効果があるのかといいますと、水産物そのものの単価を上げることです。品質は変わらなくても、付加価値がつくだけでその水産物の値段は上がります。簡単な話ですが、単価が上がると、同じ量しか売れなくても利益は上がりますよね。つまり、ある一定の量を売れるという確証さえあれば、多少値段が高くなってもそのまま利益になるのです。

話をまとめると、天然水産物は「付加価値」により単価を向上させ、漁業従事者の利益をより多く生むことができるのが一番大きなメリットだといえます。

実はLさんからこんなコメントがありました。

天然産
正直目隠しされて食べさせられたら僕は養殖か天然かわからないと思います。なので「天然」という付加価値(主観)だけで決めてます。ですがなんで天然というレッテルに付加価値がつくのかはわかりません。多分名前の響きだけです。響きで言うと天然の方がカッコいいと思います。

ほぼ僕の文脈と同じこと言ってる!!!

僕が寝ぼけて他人のフリして送ったのかな?ってぐらい。

なんで天然に付加価値がつくのかは、説明したように、文化的な側面を持つからです。まあこれは僕の考えなんで専門の論文とかではまた違う説明されてるかもしれないんですけど、僕が納得いったのはこれでした。

さらにすごいのがありまして、風俗ライターの方からなんですが、

①いろんな魚に商品価値をつける、という意味なら天然

で、
②同じ魚を比べるのなら養殖

ていうのが私の答えになると思う

そう!そうなんです!天然の水産物に関して言いたかったことはこれ!

あと続けてこんなことも。

私にとって、天然と養殖の最大の違いは、「外道」があるかないかであり、「外道」を排除して、そこそこレベルの高い個体を安定して売ろうとするのは、プロのなせる技だと思うし、天然にこだわり「外道」な個体が獲れても、商品価値を少しでも高くするのもプロの業だと思う

何気なく仰ったんだろうけど、これは本当にそうで、あんまり市場で流通しない魚は安価ではたるものの廃棄せず給食に回ったり、本当にどうしようもない魚(サメとか)でさえ、すり身になって色々加工されるので、そういうところが天然水産物のおもしろいところかなと。

 

ただ、これって消費者的にはどうなんですかね。例えば、スーパーの魚が全部天然の魚になった世界を想像してみてください。高くて魚食べなくていいやってなりそうですよね。

実際Yさんからこんな意見も届きました。

スーパーの買い物でも、客が気にしているのは値段だけの印象があった。なので、水産物では養殖か天然かで味や安全面で大きな違いはないと思った。(大間の本マグロのような一部の特産品だと比べるのであれば話は別だと思うけれど)

そうなんですよね、庶民的な食生活の中に取り込むには値段的に天然じゃなあ…ってのが本音です。

 

なぜ養殖をするのか

 

そこで養殖の出番です!

 

そもそも、です。漁業の歴史を説明しましたが、漁業以外の一次産業で、天然の生産物で成り立っているものなんてありますかね?

野菜も米も品種改良を重ねられた結果が今の状態ですし、畜産業も漁業でいう養殖みたいなもんですよね。

林業だって適当に生えてるやつを切ってるわけじゃなくて、計画的に植林や間伐を行っています。

そういう意味ではかなり漁業って特殊ですよね。

 

ということで養殖について見ていきましょう。

まず、養殖への肯定的な意見がコメントでは多数寄せられたのでいくつかご紹介。

まずはUさんから

養殖☝️
人の手で栄養などの管理がなされていると、天然に比べてより安全だし味や栄養価が安定していて良さそう…とはいえ天然を選ばない理由にはならないので、安価で手が出しやすいからが第一。
畑は違えど畜産業や農業にも通じてる価値観かも?>人による管理

そうそう、畜産業とか農業とかと変わらんのよね。

次!僕のお隣の大学のGさんです。

ようしょくです。おいしくて安いからです。

学生が魚を日常的に食べようと思うとそういう目線がごく自然な気がします。

次!Mさんからです。先ほどのとはちがうMさんです。

養殖産
どこでどのように育っているかが明確で寄生虫などの心配もあまりないってどっかに書いてたような

ということで、まずここから触れていきましょうか。

養殖の最大のメリットは生まれてから出荷まで全て人の手で管理し、常に状態を把握できることです。これまた水産物の特徴である「不確実性」というものがありますが、養殖の場合はいけすに行けば魚がいるので、不確実性を解消することができます。

また、人の手で常に管理しているので、例えば魚の大きさがある程度見栄えがあり、また梱包しやすいサイズで出荷できるように調整することができます。飲食店やスーパーでは全てをグラム単位で販売することが難しいため、これはかなりありがたいことですね。

これに関してこのようなコメントがありました。

これまた別のMさんからです。

養殖は人が管理してる分有害物質が入らないように育てたり重さを調整したり種類によっては天然より味を美味しくできたものだってあるし値段とか安全性とか大きさとか色々調整がしやすい点だと考えてる

ということで、まず言いたかった養殖の最大のメリットは「規格を統一することができる」ことでした。このコメントをもう少し掘り下げてみましょう。安全性という言葉が出てきています。この安全性とは、おそらく人ではなく食材の衛生面の安全性の話でしょう。だからさっき漁業の歴史で僕が書いた安全とはまたちがう意味なので、誤解のなきよう。

養殖産の水産物は本当に安全なのでしょうか?

こんなコメントがありました。先ほども出てきたYさんです。

農産物であれば害虫、畜産物であれば病気がリスクとしてある。それに対処するために農薬、抗生物質が使われ、食の安全性の問題がたびたび取り上げられてきた。それらに比べ水産物寄生虫以外で安全面が心配されたことは世間一般的にはなかったと思う(僕が浅学なだけかもしれないけど)。

これね…。残念ながら、魚にも病気があるんです。しかも、病気は養殖の方が深刻になりやすいです。

 

ちょっとわかりづらいので人に例えて考えて見ましょう。天然の人は世界中を動き回っています。人はめちゃくちゃ多いですが、その分世界もめちゃくちゃ広いです。兄弟はたくさんいましたが、病弱なやつや、生存能力のはないやつはみんな小さいうちに死んでいきました。誰かに会うことなんて滅多になく、もし自分が病気になっても、1人寂しく死んでいくことでしょう。それに対して、養殖の人は密閉、密集、密接のいけすのなかで一生を過ごしています。一緒に生まれた兄弟の大半は生き延びており、中には病弱だったり身体の弱い兄弟も、育ててくれる漁師のおじさんのおかげで一緒に大きく成長しています。とても平和な空間に見えますが、これは本来自然の中で淘汰されていくべき存在が生き残って「しまっている」状態です。かわいそうですが。加えて三密の空間です。某ウイルスがこの平和ないけすの中に入るとどうなるかわかりますね?病弱な兄弟が感染し、やがては元気もりもりだった兄弟にまで…。しかも同じ親を持つ者が多いので、持っている抗体も似たようなものです。1人病気になったらみんな病気になっちゃいます。

 

というようなリスクが養殖にはあるのがお分かりいただけましたでしょうか?

 

この点を指摘したコメントは実はありませんでした。まあこれは僕らの専門領域なんで、一般的に周知されているなんて思ってないですし、むしろそういう一般的な認知と専門的な見解との齟齬を少しでも解消しようとしたのが僕がこれを書き始めた動機なので…

ということで、残念ながら病気のリスクは養殖の方が高いです。あらまあ!

 

あと、度々出てくる「養殖の方が安い」というの。これも指摘がなかったんですが、実はあんまり変わりません。いや、買うときは確かに養殖の方が安いんですが、それは天然のときに説明した付加価値の差で、魚一匹あたりにかかるコストを比べれば実はあんまり変わらないんですよね。養殖がそれでも儲かってるのは薄利多売のシステムができてるからで、回転寿司店やよくあるその辺の居酒屋やスーパーなんかが大量に買ってくれるから成り立ってます。

 

で、それを目にして我々は養殖産の水産物を安いと感じてるわけです。拙い文章ではありましたが、仕組みが伝わりましたかね…?

学校のレポートとか論文ならちゃんと構想練って書くんですが、このブログは思いついたことをだらだら書いてるだけなので()

 

あれ、ちょっと待てよ、養殖全然いいとこなくない?

 

 

 

 

 

そこで生み出されたのが近大マグロです。

あれはちょっと成功しすぎた例なのであまりよくないのですが、代表的なのはあれです。

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近代の養殖場がある和歌山県民Tさんより

どっちにも良さはあると思うけど、近大の養殖シマアジはホンマに美味い

そう、ホンマに美味いんですよ、近代の養殖魚。これはなんでかっていうと、本来めちゃくちゃ運動量の多い魚を狭い空間に閉じ込めることで運動量を制限し、ぶくぶく太らせることで天然ではありえないぐらい脂の乗った魚はができあがるわけです。

この他にも、Iさんより

近大、信州サーモン、温泉トラフグ等を考えると養殖。

というコメントをいただきました。

信州サーモンは、長野県の水産試験場で産まれた魚で、2014年に商標登録されています。まさかコメントで出てくるとは思いませんでした。信州サーモンの何がすごいかって、ニジマスのメスと、ブラウントラウトという外来種のオスを掛け合わせた、いわば交配種なんですよね。これは天然では絶対に作り出せないもので、従来では除け者でしかなかった外来種の利用法を見出したものでもありました。山間部でも養殖することができるため、環境への負荷は小さく、また海が近くになくても新鮮な状態で流通させることができます。内陸部での回転寿司で一番美味しいのはサーモンです。一番新鮮だからです。みんな回転寿司行ったらとりあえずサーモン食べようね!

また、温泉フグとあるように、なんとフグまで陸上で養殖ができるようになっちゃいました。しかも、フグといえばテトロドトキシンという強力な毒を持つことで有名ですが、これは天然で育った個体が食べてきたものに由来するので、養殖し餌の管理をすれば、毒を持たないフグが完成します。これは大革命ですね。下関フグは天然のものから徐々に養殖のフグへとシフトしてきており、まあ大変なことに。

他にも、養殖エビは出荷前に絶食させることで背腸のない状態で出荷できたり、もうほぼ養殖でしか使ってない海苔だったり、養殖が天然に劣っているなんてことは全然ありません。

 

 

 

で、結局どっちがいいの?

 

こいつそろそろ自分の意見言えよって思ったそこのあなた!言いますよ!言います!

 

それはね。どっちもいいのよ。どっちかにしようなんて馬鹿げた考えです。

 

そのくせなんであんな質問したかって?そりゃ物事には色々な立場というものがあり、それぞれの立場に立って考えることが大事だからです。

始めに僕は消費者目線では養殖の方がいいと言いました。それは、これを読む多くの人が消費者だからです。漁業者の目線や、我々のような水産業の研究をしている人の目線なんて、気にしなくていいからです。逆にいうと僕はその一般的な消費者の目線を知りたかったんですよね。

あ、ちなみに調理する方の目線からはこんな感じでした。

また別のMさんより

僕は天然かなぁ
餌と運動量の関係で脂の質が天然物に比べて、養殖は劣るかなぁとは思う。
生食の場合、養殖は脂がノリ過ぎ、少し臭みを感じるかな
でも天然でも外れはあるし、安定感は養殖モノ
脂のノリも長所と捉えれば、加熱しても身がパサパサにならないし、扱いやすさはやっぱり養殖かも笑

僕は馬鹿舌なので脂の質なんてわかりません。最近は舌が老いてきたので脂ギッシュなものよりも淡白でさっぱりしたやつの方が好きになってきました。でも調理する側の目線だとこうなんですよね。

もう一つ。Aさんより

天然のブリ捌いててクソでかい糸状虫出てくるとムカつくから養殖でw

天然のブリ食べたいっす。

僕はお魚が好きですが、この好きという感情は恋愛感情に近く、ずっと眺めていたい、ずっと近くにいたい、食べてしまいたい、などといった感情を伴っています。ですので、調理や釣りなどはあまりしません。こういう別の立場の人の声を聞くのが結構楽しかったりします。1人ぐらい養殖のいけすの魚と天然の船釣りの魚の釣り心地の違い言って欲しかったなとは思いつつ。

 

また、いつも通り狂った意見もありました。

そろそろおじさんになってきたKさんより

じゃあジム行く?

 

 

 

は?

 

 

 

 

 

 

 

は?????

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はい、あと前回沖ノ鳥島が島か岩かって聞いてんのに鳥って答えたCくん(20代・自営業)は

ドッニチモオナジイノチ
トオトイイノチ

ボケてるのか真面目なのかわからんボケをぶっ込んできました。

 

もうちょいがんばれ。

 

空リプを飛ばしてきたFさんは

僕は強者を喰らってより強者になるタイプなので、平和に育てられた養殖より過酷な海を生き抜いた天然を食べたいです。

中二病くさいことを言い始めました。

 

こんな狂ったフォロワーに囲まれて僕は楽しいです。

 

 

 

で、話を戻しますと、どちらにも良さがあるというのが僕の意見です。ずるいよ!って思うかもしれませんが、それぞれは水産業というひとつの産業の中の武器でしかないのです。2つの武器をひとつ選ぶより2つ持ってた方が強いですよね?

 

そこで重要になってくるのが、目的を明確化させることです。天然の水産物は思い切って高級嗜好品として振り切り、養殖は先ほど述べた特性を生かし、天然ではできないことをする、というように、それぞれの良さを生かした戦略を立てることが重要になります。消費者は安いものに、質の良いものに飛びつきます。中途半端なものは一番売れません。

100g500円のステーキ600g

100g1000円のステーキ300g

100g3000円のステーキ100g

それぞれ3000円握りしめるとスーパーの肉、いき〇りステーキ、おしゃれなレストランで買えますが、一番売れないのはいき〇りステーキですよね。売れてないですもんね。

 

おっと、話がそれましたが、水産業界は今、どの一次産業も抱えている問題である、高齢化が進んでいます。漁業人口が減少し続ける中、産業として存続していくには、漁業従事者を増やすのももちろんですが、漁業で儲かるシステムを作らないと意味がありません。

ということで、これから養殖と天然の水産物をそれぞれ生かして、漁師さんたちにはがっぽがっぽ儲けてもらいましょう。

 

 

 

 

 

 

今回はこれで以上です。気づけば1万字近く書いててびっくりしました。あはは!

またこういう感じで何か書こうと思うので、これ書いて!とかあればコメントお待ちしております。Twitterでシェアするのもお忘れなく!←

 

 

今オフのセルティックスのドラフト事情

どうも。久しぶりにバスケの話です。

気が早いですが、そろそろ大学のトーナメントも始まる季節ということで、セルティックスがこのオフで狙うべき選手について考えていこうと思います。

 

先に断っておきますが、カレッジに関しては観てる試合数が各チーム1回観れたらいい方ぐらいなもんなので、いや違えぞ!とかそういうのがあっても優しく教えてください。

 

まず、セルティックスが持っている指名権は以下のようになっております。

 

1巡目グリズリーズ(6位プロテクト)

1巡目バックス(7位プロテクト)

1巡目自前

2巡目ネッツ

 

バックスはプレイオフを決め、この指名権がもらえることは確定しており、グリズリーズも仮にロッタリーに回ってもトップ3を引く確率は低確率でおそらく回ってくることになるでしょう。

予想される指名順位としては、10〜16位、25位前後、おそらく30位、そして40〜46位となりそうです。

 

ということで、今回はこの辺の順位で指名できそうな選手で、セルティックスに合いそうな選手を独断と偏見のもと紹介していきます。

 

その前に、前提として今回のモックドラフトをいくつか貼っておきます。

 

NBA Draft.net

https://www.nbadraft.net/nba-mock-drafts/

NBA Draft Room

http://www.nbadraftroom.com/p/2020-nba-mock-draft.html?m=1

Tankathon

http://www.tankathon.com/mock_draft

Draft Site

https://www.draftsite.com/nba/mock-draft/2020/

 

まあ大手の4つも見れば十分です。大体どれもどこかトンチンカンな予想をしてますし、当日の指名の方もトンチンカンなことがありますので、あくまで予想だと思えばね…。そもそもこの時期の予想なんてあと2ヶ月もすれば嘘のように変わります。

 

ということを踏まえ、僕の考えるセルティックスのドラフトボードを作成していきましょう。

この記事ではあえてスタッツに拘らずに見ていきます。貼るのがめんどくさいので。

 

 

まず、グリズリーズの指名権から。

最終的に15位ぐらいに落ち着くと予想していますが、ここで狙いたい選手が3人います。

 

1. Zeke Nnaji C/PF 211cm,109kg

 Arizona, Freshman

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彼の特徴としては、フィニッシュが強く、ミドルレンジからのシュートもとても柔らかいことが挙げられます。

イメージとしては、ケンバ、スマートとのRnRで、ロールもポップもでき、また、ジェイレンやテイタムのペネトレイトに合わせてカッティングしてくることもできるため、インサイドでの得点源になりうる存在といえるでしょう。

課題としてはブロックの能力が高いとは言えず、アンカーとして試合には出せないかな、というところがあるのですが、セルティックスは来年もタイスとロブの契約は残っていますし、そちらの心配はすぐには必要ないかなと。

また、ピアノを弾くらしく、ジェイレンと2人で盛り上げてくれること間違いないでしょう()

 

2. Vernon Carey Jr. C 208cm,122kg

Duke, Freshman

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最近モックがだだ下がりの彼ですが、僕はこの順位でとっても過大評価ではないと思っています。

魅力はなんと言ってもそのフィジカル。今のセルティックスなら誰よりも強いです。お父さんが元NFL選手で、高校時代は全米ランク3位の評価を受けたエリートコースまっしぐらの選手。

フィジカルを生かしたフィニッシュやディフェンスはもちろん、意外と走れるのでジェイレンやテイタムとともにトランジションでも活躍できる可能性を秘めています。

また、安定してるとは言えませんがシュートレンジもそこそこ広く、ストレッチできるポテンシャルもあるのが魅力的。

疑問符がつく点としては、セルティックスのビッグマンとして必須条件になってくる「トップでの仕事」ができるかどうか。パスの判断があまり良いようには見えず、それならタイスでいいやーん、ってスティーブンスがなるのは目に見えてます。逆にそこができるならNnajiよりも優先してとりたい逸材。この順位まで残っててくれると嬉しいな。トーナメントけちょんけちょんにやられて評価落としてくれ…()

 

ぶっちゃけ、この2人のどっちかが欲しいです。が、紹介せずにはいられない選手がもう1人。

 

3. Tyrese Haliburton PG/SG 196cm,79kg

Iowa State, Sophomore

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まーなんと言ってもパスがいいんですよ。ロンドみたい。最近評価が爆上がりしてて、普通にロッタリー指名されそうですが、元は2巡目の評価だった選手。何かの間違いでここまで落ちてきたら思わず指名してしまいそうな、見ていて楽しいワクワクさせてくれる選手です。ワクワクといえばセルティックスでいうフィル・プレッシー。でかくて得点力高めのプレッシーってイメージで大きく間違えはしませんので、興味のある方はぜひ調べてみてください。

一応ひとつだけリンク貼っときます。

https://youtu.be/0MazNHgHI8Q

 

 

グリズリーズの指名権で欲しいのはこの辺り。他はこの順位はウイングが多いんですけど、ジェイレン、テイタム、ロミオと、若手が豊富なこのポジションに一番高い指名権使うとは思えないので、多分ビッグマンを狙ってくるでしょうね。トレードアップとかしないならね。

一応取れないであろう順位にいるOnyeka Okongwuとか気になる選手はいるんだけど、まあ取れないだろうからとりあえずスルーで。当日までにトレードアップなりなんなり動きがあったらまたご紹介します。

 

次、25位ぐらいのと、30位はほぼ候補が被ってるので、同じ枠として見ていきます。もちろん、先述の選手で残ってるならさっさと25位で指名してしまってもらって構わないんですけど、僕の評価では彼らは20位までには指名されるので、一応それ以外の選手を見ていきましょう。

 

1. Ashton Hagans PG/SG 191cm,93kg

 Kentucky, Sophomore

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これ、同じシーンじゃないんです。

わかりますか?1試合のうちにこういうハッスルを何度も見せられる選手です。セルティックスでいうところの、エイブリー・ブラッドリー、ガード版マーカス・スマート(注:スマートはパワーフォワード)といったところでしょうか。おそらくNBA、というかセルティックスでは主にSGとして出ることになるでしょうね。トレモント・ウォーターズにも似たものを感じますが、彼の方がサイズがあり若いのがアドバンテージになりそうです。セルティックスのサイズアップでの成功例はジェイレンですでにできており、トレモントの進退はわかりませんが彼をとることは決して間違いではないものになるはずです。本当はトレモントとエドに頑張って欲しいんだけどね。

スコアリングはまだまだな面が多く、エイブリーのようにディフェンスからローテに食い込んでくる形になりそうですね。レイアレンが怪我して代わりに出てきたプレイオフでウェイドにブロックかます準備しとけって言っといてください。

 

2. Jalen Smith PF 208cm,102kg

 Maryland, Sophomore

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めちゃくちゃ動ける堅実派ビッグマン。グラントみたいに器用で頭も良く、サイズもそこそこと、即戦力として期待できそうな彼ですが、実は結構お勉強の方もできるとのこと。地味に秀才キャラの多いボストンの居心地は良さそう。ケンバとジェイレンとタコと4人で夜な夜な京大数学一問ずつ解いて解説とかやってそう。そんな未来が見えます。見えましたよね?

正直グラントでいいじゃん!その通りです。グラントでいいです。でもセルティックスにフィットするかどうかという観点では、フィットはしそうですし、この順位でとれるならとりたい選手です。

というのも、彼はモックによって評価がまちまちで、まさかのロッタリー指名なんてこともあり得る選手です。僕個人的には15位ぐらいで指名するにはうーん、って感じですが、この順位まで残ってるならぜひとも欲しい、といった次第でございます。

 

3. Isaiah Stewert PF 206cm,113kg

 Washington, Freshman

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ごつくね?肩幅広くね?

って理由だけで僕がちょっと好きな選手です。

プレーは見た目通りゴリッゴリで、フィニッシュがとにかく強いです。また、フリースローもそこそこ上手いので、今はない外角のシュートもそのうち入るようになるんじゃないかと。モックではそこまで高くない順位をウロウロしていますが、この順位でとれたらとりたい選手。オジェレイがいなくなるかもしれないので筋肉枠として彼を指名するのではないかと。オジェレイいてもプレーエリアは被らないですし、全然ありです。まあ、オジェレイと被るからいらねえや、ってぐらいオジェレイ頑張って欲しいんですけどね。

ただ、日によってターンオーバーを4個も5個もやっちゃうことがあって、それが最近のセルティックスを見てるとちょっと彼の使命を躊躇っちゃうポイントになるんですよね。あと現時点で外からのシュートが全くないので、そうなるとロブでいいし、グラントの方がすでに戦術理解度高いし、で居場所がなくなる未来も見えます。こちらはさすがに見えますよね?

ってこともあり3番目。

 

4. Daniel Oturu C 208cm,109kg

 Minnesota, Sophomore

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先ほど紹介したZeke Nnajiと似たような体格の持ち主。できることはNnajiよりも少ないです。が、リバウンドの嗅覚は結構いい。これは最近のセルティックスを見てると結構大事なことで、ディフェンスリバウンドをしっかりとる、という基本的で当たり前のことを当たり前のようにできる選手が欲しいところに、という選手です。

正直まだまだな選手ですが、30位なら全然あるなー、って思ってて、この指名権くれたバックスにはとても感謝してます。というかバックスに行ってたらまた腕長い族になって厄介なところだったので大変ありがたいです。ここでもしかしたら順位的にNnajiがマジックに…って思い出して、焦っている僕ですどうも。

できることが少ないとは言ったものの、シュートレンジの広さとハンドリングでは1巡目の候補たちに引けを取っておらず、むしろ優秀な部類になります。また、お父さんは卓球の選手だったらしく、みんなで温泉に行った時は彼が盛り上げてくれること間違いなし。今シーズンはロッカールームでの人柄を選んで選手を集めたようなロスターを組んでるセルティックスですので、彼とみんなで卓球してる未来が(ry

 

1巡目後半で欲しいなーってのは大体こんな感じです。今年は上位陣はガードとビッグマン、それ以降はウイングガチャって感じのするドラフトクラスで、その中での僕の選んでいる候補がどこで指名されるかは、選手個々人の実力よりも、各チームのチーム事情により変わってきます。セルティックスみたいにウイングが飽和してるわい、ってチームに20位ぐらいで僕がここで挙げた選手がとられるかもしれません。というのが難しいところですね。

さあ最後、2巡目で欲しい選手を紹介していきます。

 

1. Udoka Azubuiki 213cm,122kg

 Kansas, Senior

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怪我の影響でここまで評価が落ちているものの、持っている能力的には1巡目中位ぐらいでもおかしくない逸材。恵まれた体格と、Seniorながらもまだ20歳でそんなに年齢が高すぎるわけでもない、そして絶好調カンザスを引っ張っている大黒柱でもあります。FG%は驚異の74.8%(31試合)、しかし、FT%は44.1%と、お笑いみたいな選手です。ブロックは2.6ですが、なんかもう無理やり叩き落とすって感じで、見ていて爽快。これは期待できそうかい?

それがですね、やはり怪我というのはかなり懸念されるものでして、去年負ってしまった怪我がずっとあーだこーだ言われてて、ここ数年のノエル、マイケルポーター、ボルボルなど、直前までかなりの上位指名が予想された選手たちでさえ順位を落としています。彼の場合は現段階で2巡目予想。コンバインやメディカルチェックを経てさらに下がるかもしれません。そうなればこの順位でとるのは容易いこと。2巡目ですし、最悪契約しないという手も打てるので、博打に出るのも悪くないかと。2巡目なら僕は圧倒的に彼を推します。

 

2. Amar Sylla C 206cm,86kg

 International

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ベルギーリーグに所属する18歳のセネガル人ビッグマン。シーズン開始ギリギリ手前ぐらいに19歳になるので、本当にギリギリ今回のドラフトにエントリーする可能性がある。この年齢ですでにプロ経験があり、ここ数年ヤブセレ、ジジッチ、ラーキン、タイス、罠作、ぽわるん、とユーロから選手をリクルートしまくってるセルティックスですので、狙いにいく可能性はなくはないかと。

彼の持ち味はこのサイズでトランジションの先頭を走れること。流れを変えたいときには持ってこいの選手です。それ以外のスキルは荒削りでこれからですが、思えばなんでもできるって入ってきて何もできないままいなくなっちゃったヤブセレとかいたんですし、何かひとつ持ち味がある、ってのは魅力的です。

 

ちなみに、ユーロには他にもDeni Avdijaっていうウイングの選手、Alekseji Pokusevskiっていうストレッチ4タイプの選手、Leandro Bolmaroという僕には良さが分からない選手がいたり、ニュージーランドのリーグにLaMelo Ball、RJ Hamptonらの有名なガードがいたり、と、海外組が熱い年ですね。

 

3. Killian Tillie PF/C 208cm,100kg

Gonzaga, Senior

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我らが誇るルイ・ハチムラの同級生です。フランス出身で、シュートのタッチがよく、ミスの少ない選手なのですが、僕が選んだのはゴンザガブランド。いい選手が多いんですよね、ゴンザガは。ゴンザガの洗練されたシステムの中で4年間やってきた選手です。セルティックスのシステムにもすぐに慣れてくれることでしょう。年齢もあり評価がされにくい選手ですが、ボストンは若手過多なぐらいですし、あまり気にせず指名できると思います。現に去年のドラフトはサマーリーグ含めたくさんルーキーを迎えましたが、年齢的にフレッシュマンだったのはロミオだけでした。その前の年もロブは2年生だったし。

ただ、特にこれと言って欲しい理由もないので最後にしました。

 

 

以上となります。

あなたの知っている選手は何人ぐらいいたでしょうか?

このうちの4人が半年後にセルティックスのユニフォームを着ていると嬉しいんですけど、なかなかそうもいかないと思うので、せめて誰か1人でもきて欲しいなぁ…って思う所存でございます。

 

気づけば6000字超えてて大学の下手なレポートより長いこと書いてたわ。

 

 

それでは。

沖ノ鳥島は島か岩か

どうも、お久しぶりです。

右の人からも左の人からもぶっ叩かれそうなタイトルですね。アハハ

 

さて、なんでこんな話題を急にするかと言いますと、先日私の大学のとある授業のテストでなんな問題が出題されました。

 

沖ノ鳥島が島であるか否か、国連海洋法条約の島の定義を踏まえながら、あなたの意見を論じてください。」

 

僕はここで困ったわけです。まあ色々ややこしい問題がここには介在しているわけですが、ひとつずつ見ていきましょう。

 

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上の写真が一般に沖ノ鳥島を指しています。

正確には、この写真の中央にあるテトラポッドに囲まれた丸いコンクリートの中にある小さな小さなやつが沖ノ鳥島です。(ここで「やつ」と表記したのは現時点では島とも岩とも言及しないためなので深い意味はないです。)

 

沖ノ鳥島についてとりあえず知っておくべきことをざっとまとめます。

 

沖ノ鳥島は東京都小笠原村に属していて、面積は7.86平方メートル、海抜は現在では約1メートルとされています(2008,参議院)。満潮時も約16センチが海上に現れるので、沈むことはないです。東小島と北小島があります。

 

沖ノ鳥島の歴史は古く一説によると、1543年にスペイン船に発見されたと言われています。1931年には正式に日本の領土となり、1936年からは気象観測所と灯台の建設工事が始まりました(太平洋戦争勃発で中断)。戦後は一時的にアメリカの信託統治下になるものの、1968年には小笠原諸島とともに日本に返還されています。

 

国は1987年頃から護岸工事を開始し、二つの小島はコンクリートで覆われることになりました。

しかし、この海域は気象・海象条件が厳しく、現地調査時には東小島近傍で約200kgのコンクリート塊が発見され、風雨によりコンクリート破片が発生し、小島を破損する恐れがあることから、チタン製ワイヤーメッシュの防護工を設けるなどの保全対策を実施されることになりました。

 

1994年には国連海洋法条約が発効され、ここで新たに排他的経済水域という言葉が初めて明記されました。

排他的経済水域については、おそらくご存知のように、領海の基線からその外側200海里(約370km)の線までの海域並びにその海底及びその下です。ここには領海は含まれていません。領海についてはまた違った管轄権があるのですが、それは今回関係ない話なので割愛します。

なお、排他的経済水域においては、沿岸国に以下の権利、管轄権等が認められています。

1.天然資源の探査、開発、保存及び管理等のための主権的権利
2.人工島、施設及び構築物の設置及び利用に関する管轄権
3.海洋の科学的調査に関する管轄権
4.海洋環境の保護及び保全に関する管轄権

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簡単にまとめると排他的経済水域内での経済活動は沿岸国が優先的に権利を与えられてるよ、ってことです。

この200海里というのはあくまで原則であり、対岸に他の国があるから中間地点までとか、とある条件を満たしたら延長できるとか、色々あるんですけどこれも割愛で。

 

1996年には沖ノ鳥島の周辺海域が排他的経済水域として認められました。

1999年には海岸法が改正され、国による直轄保全区域として指定、全額国費による直轄管理が開始しました。

 

じゃあなんで国はここまでして沖ノ鳥島を守ろうとしているのでしょうか?

一つは、沖ノ鳥島は、日本の国土全体の面積を上回る約40万平方キロメートルもの排他的経済水域をもつきわめて重要な島であるということ。この周辺の海域は漁業資源が大変豊富で漁場として手放したくないのです。実際、小笠原島漁業協同組合による漁業操業の実績や都の調査指導船「みやこ」の調査結果から、周辺海域には、ビンナガ、クロカジキ、キハダ、メカジキなど、様々な魚がいることが分かってきたそうで、また、コバルトやマンガンなど貴重な海洋鉱物があると考えられています。

さらに、周辺の表面海水の温度が年間を通して28度程度あり、深層の冷海水との温度差で発電する「海洋温度差発電」の適地と考えられています。これはあんまり現実的な話じゃないと思うんですけどね。

 

とりあえずここで抑えてもらいたいのは、日本にとってこの海域はとても大事だ、ということです。

 

 

 

 

 

ある程度予備知識の整理が終わったところで、再び問題を見てみましょう。

 

沖ノ鳥島が島であるか否か、国連海洋法条約の島の定義を踏まえながら、あなたの意見を論じてください。」

 

まずこの問題を解答する上で、国連海洋法条約の島の定義が重要になってきますよね。そこで実際に国連海洋法条約を見てみましょう。

 

国連海洋法条約第121条では、島について、次のように定義されています。

 

1. 島とは、自然に形成された陸地であって、水に囲まれ、満潮時においても水面上にあるものをいう。

 

ほーーん。いけそうじゃないですか?沖ノ鳥島は島じゃないですか?なんだこの問題めっちゃ簡単やん。

 

ところが、それで終わりではないのです。大事なのがこの次。

 

3. 人間の居住又は独自の経済的生活を維持することのできない岩は、排他的経済水域又は大陸棚を有しない。

 

なるほど…

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まあでも狭いけど住めそう…

 

じゃないんです。一個目でなんて言いました?「島とは、自然に形成された陸地であって、水に囲まれ、満潮時においても水面上にあるもの」でなくてはいけないのです。つまり、人工的に囲った周りのテトラポッドやコンクリートは島ではない、ということになります。じゃあこの条件を満たす島の部分でどれぐらいの大きさなの?というところですが…

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これです。

この上で「人間の居住又は独自の経済的生活を維持する」、つまり、ここで寝てご飯食べて…ちょっとできないですね。いやできたらそれでいいんですけど、波で浸食しないように護岸してるようなものの上に家なんて建てられる?無理だね…

 

ということで国連海洋法条約の島の定義を鑑みると、沖ノ鳥島が島であるというのは少し雲行きが怪しくなってきました…

 

日本の立場としてはどうしても手放したくない海域ですが、海外(主に中国)からは「いや岩やんけww」と言われまくっております。ピンチ。

 

 

と、ここまで私の意見ゼロで進めて参りましたが、私の元に届いた皆様の声を吟味していこうと思います。僕のコメントは非難してるわけではなく客観的にこうだろ、ってことをつらつらと述べてるだけなので悪く思わないでくださいね。あとめっちゃ上から目線になりますがそれも見逃したください()

 

「岩!見た目!」

まあその通りですわ。見た目は岩。でも岩と島の違いは?ちゃんと分かった上での発言でしょうか?見た目で判断する方は大抵はそうではありません。気軽に答えて、というふうに言ったので当然っちゃ当然の答えなんですけどね。とはいえ、これは沖ノ鳥島の問題について世間の認識が甘いことを示唆している結果と言えるでしょう。貴重な声でした。

 

「鳥だろ」

どこにでもこういう人がいるという良い例です。

 

「島!ギリ家が建ちそうだから。」

良い着眼点です。が、家が建ちそう、というのはどの部分にでしょうか?島本体に?コンクリートに?それによって大きく答えが変わってくるコメントです。島本体に家が建ばその主張で正解です。そうじゃないなら考える余地があります。

 

「土地」

島か岩かどっちだと思っての発言かは定かではありませんが、土地だということは領土だということ。たしかに現状ここは土地です。が、この問題とは少し関係のない議論かもしれません。というのも、後で述べるのですが、岩であっても領土とは認められます。排他的経済水域が島でなくてはいけないだけです。

 

「水没しないために手を加えすぎちゃってるんで、もはや島ではなく岩と思います」

手を加えたかどうかで島の定義が揺らぐことはありません。自然に生成された部分のみで判断されます。まあでも精神論的にはそう思っちゃってもしょうがないですよね。

 

ちなみに僕は「沖ノ鳥島は日本固有の領土だとかそういうのはいらない」って言いましたが、ここまで読んだ人なら分かりますよね。論点はそこじゃないんです。別にどこの国からもうちの領土だ、なんて言われてないんです。だから、こういうことを言ってる人がもしいたら「あー、わかってないんだなー」って思ってあげてください。

 

 

 

 

さあここで日本はどうしましょうか?

 

法学をちょっと触れたことのある人ならご存知だと思いますが、こういうのは大体過去の判例とか事例とかを参考に同じような判断がなされます。

ということで、似た事例を見てみましょう。

 

 

 

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上の写真はロッコール島です。正確にはでした。

 

このロッコール島がどこにあるかと言いますと…

 

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ここです。

 

大西洋に浮かんでいる島(?)です。

ロッコール島は、アイルランドから270マイル(430キロ)。スコットランド世界遺産セント・キルダ群島の西187マイル(300キロ)にある。海面からの高さが20メートルの休火山の先端だ。」

だそうです。沖ノ鳥島よりは随分と大きいですね。

この島は何で揉めたかと言いますと、こちらをご覧いただければ分かります。

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イギリス、アイルランドデンマーク排他的経済水域と重なっていて、アイスランドとも近い距離にあります。よってこの4国が俺のもんじゃいと主張し始めたわけです。ここで、前提としてこの4国はこれは島だから排他的経済水域が認められる!ってな主張をしてたわけです。このさらっと流す前提がめちゃくちゃ大事で、領土問題が関わってくると少しでも自国が優先的に取れる資源が欲しくてこうなります。

 

ところがどっこい、90年代になるとこの問題は何事もなかったかのように消え去り、さらにはロッコール島は岩だー、ってことになっちゃいました。

 

世間的には、

「1982年に採択、1994年に発効した「海洋法に関する国際連合条約国連海洋法条約)」には、121条3項に「人間の居住又は独自の経済的生活を維持することのできない岩は、排他的経済水域又は大陸棚を有しない」と規定されており、イギリスは、ロッコール島は条約第121条3項に基づき漁業水域の限界のための有効な基点ではないと判断して政策転換を図り、ロッコール島の排他的経済水域と大陸棚に関する主張を放棄した」

みたいなことを書いてる人(誰とは言わないけど)もいて、まあ確かにこんなところ住めないわな、ってなるんですけど、裏にはまた違った話があります。それがEUの存在です。EUは加盟国の排他的経済水域については加盟国同士であれば公海と同じように加盟国の共通の財産だ、って方針を取りました。海が狭い原加盟国のフランスドイツあたりがウマウマな制度ですね。

こうと決まればこれはうちの領土だー、なんで主張しなくてもここの資源は取れるようになるわけです。さらに別に岩でも他に争う相手いないしいいんじゃね?となって、そもそも島と主張すること自体を放棄しました。

実は、岩も領土としては認められるので、この後ちゃっかりイギリスさんが俺もらうねー、って言ってもらっていきました。

 

ただイギリスくんがEU抜けちゃいましたけどこれからどうするんですかね?それはちょっと分かりません。

 

で、当然こうなると自分たちだけでロッコール島周辺の海域の資源を手にしたい、って考えの人も出てきます。

ウェーブランド事件というのですが、1997年に環境保護団体「グリーンピース」が、油田開発に対する抗議活動の一環としてロッコール島に小屋を建て、占領しました。

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分かります?小屋です。黄色いのです。カプセルみたいな家です。でも住めるからここは島だーって主張できます。そして彼らはロッコール島をグローバル・ステート・オブ・ウェーブランドと名づけて独立国家の樹立を宣言しました。またイギリス政府は当然無視するんですが。

でも彼らの少々過激とはいえ、住めるから島だ!って言えるような態度は、本気でこの岩を島にしたいなら必ず必要なものです。

 

余談ですが、おもしろいことに誰でもこの国の国民になれます。まあ交代制でここに住まないといけないんですけどね()

 

さあ日本の話に立ち返って考えてみましょう。

沖ノ鳥島は島ですか?岩ですか?

あえてここでは僕の意見は言及しませんが、島であると主張したい気持ちは痛いほど分かりますし、そのために活動してる人がいることも理解しています。

 

遠くに離れた島か岩かもわからない沖ノ鳥島ですが、これからの日本をもしかすると担っていくかもしれない海域だけに、今一度この問題についてじっくりと考えてみてください。

 

 

 

久しぶりの投稿でこんな内容でしたが、いかがでしたでしょうか。

 

これを読んだ上での感想とか意見とかあったらコメントしてくださいね。

それでは!

海のお話[vol.2]

どうも。今日は海の話をします。

 

最近レポート書いてるー、とか、パワポ作ってるー、とか言ってたんですけど、その内容についてお話しします。

 

テーマは「水産物のブランド化」です。

 

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なんじゃらほい、ってとこからスタートですが、マーケティング戦略のひとつとして、ブランド化戦略というのがあるんですけど、それを水産物でやったものです。ブランド化されたものとして有名なのは、コシヒカリ、とちおとめ、松阪牛、大間のクロマグロ、など…一度は聞いたことがあると思います。

ブランド化の目的はまさにこれであり、詳しくは知らないけどなんか聞いたことがあるし安心!だとか、何かこだわって作ってるんだろうなー、とか、そういう印象を消費者に植え付けることで、販路を確保し、拡大することにあります。もちろん、ブランド化することで単価を上げて生産者の所得を向上させることも目的のひとつですが、それもこれも認知されてこその話です。

 

で、僕がやったことは、と言いますと

 

「じゃあより良いブランド化のあり方って何だろう?」

 

ってところです。

 

ブランド化の意義なんてものは調べれば誰でもわかるし、すでに理屈が出来上がってるものです。しかし、今後どうやっていくのがいいのか、なんてものは人によっていくらでも考えようがありますよね?そこで僕はこれを追求していこうかなと思いました。

卒論みたいなかっちりしたもんじゃなく、ただ文章書く練習みたいなレポート程度のものなのでこの程度で十分なわけです。

 

じゃあそもそもブランド化って何?ってところからなんですが、一般には次のように位置付けられています。

 

「従来のブランド理論は大量生産製品を対象として、工業化社会の到来を背景にしたマス・マーケットの成立に即して論じられ、その成立条件を前提としてきた」(京都大学・波積真理(2002))

 

なんのこっちゃわかんねえ…

 

つまりは、ブランドが成立するには、消費者側のブランド認知と、生産・流通・消費という制度条件を満たすことが必要だ、ってことなんですけど、だからなんだと。当たり前じゃね?っていう。

 

もう少し噛み砕いて解釈してみましょう。

ブランドが成立する社会的条件として、大量生産・流通・消費体制の完成、さらに消費者サイドで大量広告によるブランド認知があげられ、その背景にマーケットの成立があり、標的市場ごとに異なる製品コンセプトによって生産され、ブランド多様化体制へとシフトしていく、ということ。

 

簡単に言うと、他製品と差別化してオリジナリティを出していこう、ってことです。

やっとわかってきた気がする…

 

でも、これを水産物でやろうと思うといくつか課題があります。

ひとつは、水産物は腐敗性が高いこと。足が早いんですよね。ブランド化するには基本的に全国へ流通させるのを前提としているので、正直な話向いてない…。冷凍技術で差をつけよう、というのもなくはないんですが、どうしても品質は落ちてしまいます。

2つ目に、農産物のように計画的に生産できないという点。当たり前ですが、天然物の水産物には安定性のかけらもありません。ある日には売れ残ってどうしようもない、またある日には全く獲れず収入がない、なんて話はよくあります。ブランド化しよう、ってわりには全然売ってないやん!って事態になりかねません。

3つ目に、経営体の規模が小さいことが挙げられます。一家族でやってることが多いので、設備投資にかけられるお金なんて雀の涙程度。ブランド化しよう、という始めの一歩を踏み出すには、その地域の漁業従事者が一丸となってやる必要があります。これがまた大変。

 

そこで、これらの課題を解決できれば今後の水産物のブランド化のあり方についての端緒をつかめるのじゃないか、というところで今回は終わりです。

よくこんな話をここまで読んでいただきました。

 

この話題の続きは僕がもっと偉大な人になってからします笑

 

ここから考えるのがおもしろいところなので、みなさん一度自分なりに考えてみて、って遊んでみるといいですよ。考えるだけなら自由なので。

 

それではまたお会いしましょう〜

2018-19シーズン[vol.4]

ついに新たなシーズンが開幕しましたね。開幕戦はTDガーデンでのシクサーズとの対戦でした。

 

この試合、序盤は開幕戦ということもあり両チーム動きが硬い…。特にホーホーおじさんと怪我明けのカイリー、ヘイワードはガチガチでした。なぜかジェイレンも空回りします。そこに風穴を開けたのはテイタム。一番若い彼が一番ベテランの風格を纏い安定してシュートを決めていきます。またベンチから出てきたロジアーや森蔵くんもエンジン全開。スマートやベインズもディフェンス面で奮起します。流れが出始めたのはちょうど2Q中盤に差し掛かったあたりでした。ヘイワードが復帰後初得点を沈め、チームとしてもガチガチのディフェンスで徐々に点差をつけていきます。シュートタッチが悪くカイリーも得点には絡めないもののプレイメイクで貢献。ホーホーおじさんに関してはもはや大明神。やっぱり安心感が違います。すると後半ではチームが噛み合い出し、BWAの愛称でおなじみのベンチメンバーが相変わらずすごい。テイタムもすごい。ジェイレンもまぐれみたいなダンクもどきをエンビードの上から叩き込む…。気づけば18点差での勝利。優勝への一歩を踏み出しました。

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お次はジュラシックパークラプターズとの一戦。レナードとダニーグリーンを獲得し、層も厚く上位候補筆頭のチームです。

さて、ここで1年の月日が流れました。下書きだけして終わってましたね。あらあら。あはは。

ということで、去年はこのラプターズが優勝しました。

今年はちゃんとブログやりたいのでまた見てくださいね()

 

突然話が変わりましたが、海のこと喋りつつ気楽にブログやっていければと思いますので、またよろしくお願いします。

海のお話 [vol.1]

バスケ以外のことは書かないとでも思いました?約1年ぶりの更新ですね。お待たせ?しておりました。

今回は急に海の話をしていきたいと思います。僕の体験談に基づいたリアルな話だと思いますので気楽に読んでみてください。

 

まず、僕がなぜこんな海ばっかり言ってるか、という話から。

ご存知かと思いますが、僕はダイバーです。PADIという指導団体から認定を受けてプロのダイバーとして活動させていただいております。ここまで至った経緯ですが、その大部分は僕の両親によるものです。というのも、僕の両親は2人とも大学生の時にスキューバダイビングを始め、2月の極寒の和歌山県の白浜の海で出会ったのが馴れ初めだといいます。息子の僕からすればそんな話どうでもいいんですが、そのような出会いだった2人ですので、息子の僕にも相当何かを期待したのでしょう。出産予定日は秋だったのに真夏のど真ん中に生まれるわ、名前には海っぽい字使われるわ、水族館には連れ回されるわ。おかげで僕はまんまと海が好きになってしまい、彼らの「10歳になったらダイビング をさせる」という策略にかかってしまうのでした。

ここで、スキューバダイビング について。

キューバとは、Self-Contained Underwater Breathing Apparatus の略であり、自給気式水中呼吸装置と訳がつけられます。

 

※基本知識については別稿でまたやりますが、参考程度にこちらをどうぞ。

https://www.naui.co.jp/learn/about/

 

で、そのスキューバダイビング の特徴である、シリンダー(みなさんが思う酸素ボンベみたいなやつです。厳密には酸素ボンベじゃないけどそれもまた別稿で。)を背負って潜るには、各種指導団体が認定するcカードという資格みたいなものが必要です。それを取得できるのはどの団体でも10歳以上と定められており、なんと僕は10歳の誕生日に講習に参加しました。たかが小学4年生の僕です。講習で出てくる基礎的な用語の意味が、酸素とか窒素とか、そのレベルから知りません。そのため、講習のための勉強は学校の勉強よりもがんばりました。大人だと舐めて全く勉強してこない人もいるのですが、小学生の僕は1ヶ月間みっちり勉強しました。あの頃は真面目でした。それだけ海が好きだったんですよね。

そんなこんなで苦労しつつも弱冠10歳にして、ダイバーとしての人生を歩み出した僕。好きだって言ってもそれまではあまり海に触れてきませんでした。内陸県出身ですし。行っても年に一度ぐらい?そんな僕が、ダイビング を始めてから、春から秋には月1回、冬にも1回は行くようになり、見える世界がかなり変わってきました。

ってことで、このシリーズでは僕が見る海について皆さんにご紹介していきたいと考えております。今のところ考えてるのは以下の通りです。

 

・スキューバダイビング の話

・海の環境の話

・海の生き物の話(多分これは長引く)

・船の話

・IUU漁業

捕鯨

・未利用魚の話

・マイクロプラスチック問題

・水中文化遺産

・資源管理の話

 

とまあ挙げ出したらキリがないんですが、僕の好きな話をしていければなと思います。内容はかなり学術的なものもありますが、できるだけわかりやすい例を使って身近なものとして知ってもらえたらなと思います。

今回は、これだけです。何かご要望とかあったら遠慮なく言ってくださいねー

それでは次回がいつかは知りませんが、さようなら!