海のお話[vol.2]
どうも。今日は海の話をします。
最近レポート書いてるー、とか、パワポ作ってるー、とか言ってたんですけど、その内容についてお話しします。
テーマは「水産物のブランド化」です。
なんじゃらほい、ってとこからスタートですが、マーケティング戦略のひとつとして、ブランド化戦略というのがあるんですけど、それを水産物でやったものです。ブランド化されたものとして有名なのは、コシヒカリ、とちおとめ、松阪牛、大間のクロマグロ、など…一度は聞いたことがあると思います。
ブランド化の目的はまさにこれであり、詳しくは知らないけどなんか聞いたことがあるし安心!だとか、何かこだわって作ってるんだろうなー、とか、そういう印象を消費者に植え付けることで、販路を確保し、拡大することにあります。もちろん、ブランド化することで単価を上げて生産者の所得を向上させることも目的のひとつですが、それもこれも認知されてこその話です。
で、僕がやったことは、と言いますと
「じゃあより良いブランド化のあり方って何だろう?」
ってところです。
ブランド化の意義なんてものは調べれば誰でもわかるし、すでに理屈が出来上がってるものです。しかし、今後どうやっていくのがいいのか、なんてものは人によっていくらでも考えようがありますよね?そこで僕はこれを追求していこうかなと思いました。
卒論みたいなかっちりしたもんじゃなく、ただ文章書く練習みたいなレポート程度のものなのでこの程度で十分なわけです。
じゃあそもそもブランド化って何?ってところからなんですが、一般には次のように位置付けられています。
「従来のブランド理論は大量生産製品を対象として、工業化社会の到来を背景にしたマス・マーケットの成立に即して論じられ、その成立条件を前提としてきた」(京都大学・波積真理(2002))
なんのこっちゃわかんねえ…
つまりは、ブランドが成立するには、消費者側のブランド認知と、生産・流通・消費という制度条件を満たすことが必要だ、ってことなんですけど、だからなんだと。当たり前じゃね?っていう。
もう少し噛み砕いて解釈してみましょう。
ブランドが成立する社会的条件として、大量生産・流通・消費体制の完成、さらに消費者サイドで大量広告によるブランド認知があげられ、その背景にマーケットの成立があり、標的市場ごとに異なる製品コンセプトによって生産され、ブランド多様化体制へとシフトしていく、ということ。
簡単に言うと、他製品と差別化してオリジナリティを出していこう、ってことです。
やっとわかってきた気がする…
でも、これを水産物でやろうと思うといくつか課題があります。
ひとつは、水産物は腐敗性が高いこと。足が早いんですよね。ブランド化するには基本的に全国へ流通させるのを前提としているので、正直な話向いてない…。冷凍技術で差をつけよう、というのもなくはないんですが、どうしても品質は落ちてしまいます。
2つ目に、農産物のように計画的に生産できないという点。当たり前ですが、天然物の水産物には安定性のかけらもありません。ある日には売れ残ってどうしようもない、またある日には全く獲れず収入がない、なんて話はよくあります。ブランド化しよう、ってわりには全然売ってないやん!って事態になりかねません。
3つ目に、経営体の規模が小さいことが挙げられます。一家族でやってることが多いので、設備投資にかけられるお金なんて雀の涙程度。ブランド化しよう、という始めの一歩を踏み出すには、その地域の漁業従事者が一丸となってやる必要があります。これがまた大変。
そこで、これらの課題を解決できれば今後の水産物のブランド化のあり方についての端緒をつかめるのじゃないか、というところで今回は終わりです。
よくこんな話をここまで読んでいただきました。
この話題の続きは僕がもっと偉大な人になってからします笑
ここから考えるのがおもしろいところなので、みなさん一度自分なりに考えてみて、って遊んでみるといいですよ。考えるだけなら自由なので。
それではまたお会いしましょう〜